スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

注目

心理学を学べば Slack で働けるか?

社会学や心理学で修士以上=定性・定量リサーチ設計とインサイト抽出ができるってことですよね.少なくともわれわれが養成しようとしている人材は. — oʞɐsɐ ɐɹnıɯ (@asarin) March 29, 2018 以上、関学三浦さんのふたつの tweet に触発されてこの記事を書きます。このふたつの tweet の元になっているのは、ビジネス向けチャットアプリ Slack の求人広告です。 Slack の募集画面 昨年から僕もようやく大学教員になって、学部教育に携わるようになり、心理学を学ぶ学生さんたちに何を提供できるのか、真剣に考えるようになりました。今日はこの Slack の求人広告をもとに、今の時代に心理学を教えるにあたって、どんな知識やスキルを提供したら良いのかについて、私論を書いてみます。 まず Slack がどういう人材を募集しているかを見てみましょう。読んでみると、さすがにうまく要点が明確化された求人広告になっています。就職活動するのなら、とりあえずこれくらいちゃんとポイントをまとめられる会社をまず選ぶべきですよね。 さて、ここで求められているのは「研究者」(senior researcher) という肩書の職業で、Slack の開発チームと協力して将来のアプリを設計するという仕事に従事する人のようです 。研究者たちは何人かでチームを構成し、Slack 内部の様々な種類の人たち、例えばデザイナー、技術者、マーケティング担当者などと協力しながら、アプリ開発のあらゆる工程について改善を提案していく、といった感じの仕事をこなすようです。 より具体的には、次のような「やって欲しいこと」が挙げられています。 製品、デザイン、技術、開発者リレーションズ (様々な開発者間をうまくつなげていく仕事) に関係する様々なチームから提示される重要な問題を集め、その優先順位を決めること。 調査・インタビュー・日記研究・ユーザビリティ (使いやすさ) 研究などを含む、様々な研究方法を用いて、顧客と開発者に関する洞察 (insights) を収集すること。 質的・量的な結果を分析し、得られた洞察を適切な人々に、魅力的かつ実行可能な方法で伝えること。 製品チームと共に働き、Slack を改善するために、彼女たちが研究成果を

最新の投稿

科学としての心理学:3つの方法論

進化心理学の再現可能性

ビッグデータ時代の社会観

Voight-Kampff Test #2

Voight-Kampff Test #1